中山社長の現場視察No.246 南幌町準工業用地整備→栗山町富士42工区ほ場→栗山町富士43工区ほ場→長沼町馬追南改良→柏木川横断水路移設→千歳川南6号樋門撤去→共成レンテム札幌南

中山社長の現場視察No.246 南幌町準工業用地整備→栗山町富士42工区ほ場→栗山町富士43工区ほ場→長沼町馬追南改良→柏木川横断水路移設→千歳川南6号樋門撤去→共成レンテム札幌南

 令和7年8月21日、中山社長の現場視察が行われました。今回は「南幌町準工業用地整備」「栗山町富士42工区ほ場」「栗山町富士43工区ほ場」「長沼町馬追南改良」「柏木川横断水路移設」「千歳川南6号樋門撤去」の土木6現場、「共成レンテム札幌南」の建築1現場を視察され、現場取材として同行させて頂きました。各現場の方々には本当に丁寧に対応していただきました。ありがとうございました。
(土木管理部 木村志穂)

南幌町準工業用地整備
工事名称:南幌町準工業用地整備
施工場所:南幌町
施工期間:R7.5.7-R7.12.19
現場担当者:平野 拓斗

 最初に訪れたのは、南幌町準工業用地整備の現場です。こちらは株式会社南幌土建との共同企業体で構成されています。令和6年度に開通予定の道央圏連絡道路により交通の利便性が高まることを見越して、これまで活用されていなかった土地の整備が始まります。北海道住宅供給公社と町が所有する土地を準工業用地として活用するもので、令和6年度から8年度にかけて整備を行い、その後に分譲が予定されています。
 その一部の区画の道路となる部分の下地づくり、トイレ・台所・お風呂などから出る生活排水を流すための設備を整える工事である汚水工、雨によって発生した水を排水・処理するための工事の雨水工が行われており、道路に埋まる前のマンホールを見られるタイミングで、普段はなかなか目にすることのない構造を間近で見ることができました。今後の流れとしては、雨水管や汚水管に支管という分岐管を取り付けたあと、雨水を集める桝を設置し、地中の排水処理が行われます。その後、車道や歩道の基盤となる部分の工事へと進んでいきます。


栗山町富士42工区ほ場
工事名称:中山間 富士地区 42工区
施工場所:夕張郡栗山町
施工期間:R7.3.2-R8.1.9
現場担当者:松永 諒太、山本 侑輝、小澤 揺太

栗山町富士43工区ほ場
工事名称:中山間 富士地区 43工区
施工場所:夕張郡栗山町
施工期間:R7.3.2-R8.1.9
現場担当者:山口 敬二、飯塚 彩斗、小金澤 舜登

 次は農業区画の整理が行われている現場です。現在、整地工をはじめ、地中にパイプを埋設して水はけを良くする暗渠排水工、農業用の水を供給・排水するための水路の整備など、農地の機能性と作業効率の向上を目的とした工事が行われています。こちらは42工区、43工区が同じ敷地内に事務所を構えており、現場も隣接しているため、一緒にお話を伺わせていただきました。どちらの工区でも、一般的な区画よりも1区画が4倍ほどの大きさとなっています。通常あるはずの場所に農道がなく、作業で利用できる通路が外周のみに限られているため、作業性を確保するための工夫が必要なようでした。資材搬入計画を綿密に策定し、交通障害や事故の防止に努めています。また、作業工程の進捗に合わせて細かな調整を重ねながら、関係者との連携も密に図られており、現場全体が効率的に運営されている印象を受けました。こちらの現場には新入社員の、小澤さん、小金澤さんがいらしたので社長もお二人の様子を気にかけて積極的に言葉をかける様子が印象的でした。


長沼町馬追南改良
工事名称:道央圏連絡道路 長沼町 馬追南改良工事

施工場所:夕張郡長沼町
施工期間:R7.4.1-R7.12.12
現場担当者:佐藤 浩喜、塩田 太樹

 次に訪れたのは、道央圏連絡道路 長沼南幌区間(約680m)を主に地盤改良工(サンドマット)および路体盛土工事を行う現場です。施工箇所は軟弱地盤地帯に位置しており、地盤の変形や挙動を的確に把握するため、継続的かつ定期的な動態観測が実施されています。
このような地盤条件を考慮し、本工事では、軟弱な地盤に対して土を段階的かつ時間をかけて盛ることで、過剰な沈下やすべりを抑制しながら地盤の圧密や強度発現を促進する「緩速載荷盛土工法」が採用されています。観測結果をもとに地盤の安定性を確認しながら、次の施工段階へと慎重に進めていく管理体制が取られていました。また、施工箇所には供用中の用水施設がある事から、発注者と十分な協議を行ったうえで慎重に施工が進められているとのことです。
 現場は1~3工区に分かれており、当日は3工区の盛土作業がすでに完了し、非常にきれいに仕上がっている様子を見せていただきました。1・2工区は9月から本格的な稼働が予定されています。
本工事は、当社としても久しぶりの開発局発注による道路工事であり、社長からも現場に対して大きな期待の声がかけられていました。設計変更にも臨機応変に対応し、協議を重ねながら工事が進められています。


柏木川横断水路移設
工事名称:石狩川改修附帯工事の内 柏木川横断水路移設工事
施工場所:恵庭市
施工期間:R6.7.26-R8.3.19
現場担当者:泉 翔太、木嶋 義彰、堂薗 大揮、稲垣 悠喜

 千歳川河川整備計画に伴う堤防整備に関連して進められている、柏木川横断水路の移設工事です。今年の訪問では、昨年11月から行われていた地盤改良工事が9か月間かけて無事に完了し、推進工事間近の現場の様子を見学させていただきました。
 現在、発進側は掘削まで完了しており、到達側が掘削途中です。約14mのうち11mほどが完了しています。
取材当日は、地盤改良施工時に排出しきれなかった汚泥が地中で固結してしまっているため、ブレーカーで取壊しを行いながらの掘削が行われていました。推進工は開始時期が決められており、非出水期という台風等による大雨で河川が増水しない時期に合わせて、11月から行われる予定です。
 また、農業用水を確保する重要な施設であるため、周辺環境への配慮も徹底されており、地域との調和を図りながら工事が進行しています。昨年に引き続き現場を訪問することができ、図面や画像で想像していた以上に、スケールの大きさや作業の精密さ、そして現場全体に漂う緊張感が肌で感じられる現場でした。

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千歳川南6号樋門撤去
工事名称:石狩川改修工事の内 千歳川南6号排水機場樋門撤去工事
施工場所:夕張郡長沼町
施工期間:R6.9.12-R7.9.30
現場担当者:澤田 惇史、増田 椋介

 続いて訪れたのは、千歳川南6号樋門撤去の現場です。今年は、築堤の開削および旧樋門の撤去作業が進み、盛土工事も完成していました。すでに連節ブロックも布設されており、出来上がった状態の現場を見学することができました。
 訪問した際には、樋門の箇所とは少し離れた場所にある築堤内で排水路工が行われており、台付管を設置するための掘削作業の様子を拝見することができました。軟弱な土質のため、手のかかる部分も多かったようですが、9月末にはすべての作業が完了する予定です。昨年、バックホウが5〜6台同時に作業を行っていた非常に迫力のある施工風景を見させていただいただけに、驚くほどきれいに仕上げられており、感動しました。土木工事は、完成すると地中に埋まってしまうため目に見えなくなってしまうものが多いですが、そうした見えない構造物こそが人々の安全で快適な暮らしを支えているのだと、今回の現場を見て社長も改めて称賛されていました。


共成レンテム札幌南
工事名称:(株)共成レンテム札幌南営業所改築工事
施工場所:札幌市
施工期間:R7.4.1-R7.9.30
現場担当者:西本 和正、佐藤 嵩泰

 地上2階建ての会社事務所の新築を行っています。こちらの現場は国道36号線に面しており交通量が多く、また、幼稚園や飲食店が隣接しているため、歩行者等への配慮が特に強化されています。さらに、工事期間中も営業を継続しながらの作業となるため、営業所の職員の方々と綿密に打ち合わせを行い、来客者との動線を分けるなど、安全対策にも十分に配慮して取り組んでいます。
また、外壁の看板や入口付近の一部の壁、リモート会議を行う部屋の背景となる壁が会社のカラーで統一されているなど、随所にこだわりが見られました。さらに、発注者様のご要望に応えるため社内で協議を重ね、提案・採用されたアイデアも多く、現場の方々の気遣いや工夫が詰まった事務所となっています。
 また、今年度入社の佐藤さんが、現場訪問用の資料作成や現場案内を丁寧かつスムーズに対応されてくださり、社長も非常に感心されていました。